高根耳鼻咽喉科

診療について

アレルギー性鼻炎の治療(下甲介粘膜焼灼)について

 アレルギー性鼻炎、花粉症の外科的治療としてレーザー治療が有名です。アレルギー反応は鼻の中の下甲介(かこうかい)という粘膜の表面で起こります。この粘膜を焼くことで アレルギー反応を起こりにくくすることで鼻づまり、鼻水などの症状を緩和する治療です。レーザーを用いる方法、トリクロル酢酸という化学薬品を用いる方法、高周波電流という 電流を用いる方法があります。当院では高周波電流を用いて治療を行っています。
健康保険の適応となります。手術料だけで両側で1800円(1割負担の場合)~5400円(3割負担の場合)となります。これに診察料、処方せん料などがかかります。

この治療は花粉症のシーズン前におこなうことが勧められています。処置をした後に1~3週間程度粘膜が腫れてかえって鼻づまりが悪化するためです。
まずは一度受診していただいてから処置をおこなうことになります。混雑状況によっては当日に処置が出来ないこともありますのでご了承ください。

舌痛症について

 舌が痛いという病気は口内炎を始めとして色々ありますが多くは傷ができているために食事がしみるという症状があります。 舌痛症という病気は舌の見た目には異常が無く食事がしみないのですが何もしていない時に舌先などがピリピリするという症状を訴える病気です。 これは原因が不明で治療に反応しにくい疾患なのですが、最近ある種の胃潰瘍の薬が効果を出すことがわかってきました。副作用もあまりない薬なので症状がある患者さんはご相談いただければと思います。

耳管開放症について

 耳が詰まった感じ、自分の声が響いて聞こえる、自分の呼吸音が耳に響く、それらの症状が頭を下げたり横になると治る、という症状があるときは 耳管開放症が疑われます。本来閉じていて時々開くという耳管の働きが常に開きっぱなしになるために症状が出ます。治療は漢方薬でかなりの方が改善します。 効果が無い時は本来ノドに塗るルゴールを耳に注入するという治療を行います。ただしこれらの治療で改善しないと治療が困難であり完治が難しいという場合もあります。